[2013年8月12日追記]Yahoo!プロモーション広告で使える記号が変更になります。詳しくはこちら

昨年2012年12月3日より変更となったYahoo!リスティングの掲載ガイドラインの変更により、広告文(タイトル・説明文)で使える記号が変更になりました。

掲載ガイドライン変更のお知らせ | サポート情報 | Yahoo!リスティング広告

かなり使える記号が増え、広告文で有効的に記号を使うことにより、品質インデックス(品質スコア)の向上につながり費用対効果のアップにつながる場面も出てきそうです。

これを機会に、リスティング広告上で記号を使う際の注意点やポイント、Yahoo!リスティングとGoogleアドワーズでの使える記号の違いをまとめてみました。

リスティング広告で記号を使う重要性

リスティング広告(タイトル・広告文)記号を使う目的として、「パッと見た感じ(全体的に)他社の広告よりも目立だたせてクリックしてもらうこと」と、「広告のタイトルや文章の中で“キー”になる語句を目立たせる」などがあります。

現状リスティング広告に参入していない業界はない!というほど出稿している会社は多く、自分だけの広告が表示されるというケースはなかなかありません。(ニッチなワードやBtoBの一部な業界は除く)そうなると、自社の広告が他社の広告と並んで表示されることになり、タイトルや広告文で目を引かないとユーザーにクリックしてもらえません。
その中で記号を使う効果は大きく、特にタイトルで使った場合と使わなかった場合では、1.5倍もクリック率が違う場合があります。(他社の広告の状況により効果は異なります。)
よく見かけるのが《》を利用してタイトルなどを目立たせる方法ですね。

※例:○×化粧水《無料サンプル》

記号を使って費用対効果アップ!ただし注意が必要

リスティング広告のクリック率は、広告の品質を計る上でとても重要な指標とされていて、「クリック率アップ」→「品質インデックス(品質スコア)アップ」となり、同じ順位でもクリック単価が下がることで『費用対効果アップ』につながります。

ただしリスティング広告上で記号を使う際に、いくつか注意が必要です。限られた文字制限の中で広告内にむやみに記号を使うと、"伝えたい内容"がユーザーに伝わらなかったり、広告っぽく見えたり。(あまり広告的要素が大きいとクリック率が下がる場合があります)

あくまで他社との差別可のワンポイントとして利用し、広告のA/Bテストで実際に効果を測定しながら、どのように記号を使えばクリック率アップにつながるかを検証することが重要になります。

リスティング広告の広告(タイトル・説明文)で記号を使う際のルール

記号を使う上での基本的なルールは以下のものがあります。

  • Yahoo!スポンサードサーチとGoogleアドワーズでは使用できる記号が違う。
  • 広告文で使用できる記号は半角・全角で違う。
  • 同じ種別の記号を連続して使えず、回数の制限がある。
  • 装飾的な使用(顔文字など)には使えない。

Yahoo!スポンサードサーチ使用可能記号一覧

赤字の部分が今回の変更によって使えるようになった記号です。括弧や矢印などは使う場面が出てきそうです。

種別 記号
括弧 ( ) 〈 〉 [ ] 「 」 『 』 { } 《 》 【 】(全角)
( ) (半角)
引用符 ‘ ’ ` ´ (全角)
“ ” (全角)
句読点 。 、 (全角)
中点 ・ (全角)
カンマ , (全角) , (半角)
ピリオド . (全角) . (半角)
アンダーバー _ (全角)
パーセント % (全角)
アンパサンド & (全角)
コロン・セミコロン : ; (全角)
: ; (半角)
三点リーダー … (全角)
ハイフン – (半角)
計算記号 + - ± × ÷ = ≠ (全角)
– +(半角)
不等号 < > ≪ ≫ ≦ ≧ (全角)
スラッシュ (全角)
疑問符・感嘆符 ? ! (全角)
? ! (半角)
矢印 ⇒ ⇔ → ← ↑ ↓ (全角)
その他 $ * # ♪ 〃 〆 ※ 〒 ★ ☆ (全角)
ギリシャ文字
キリル文字
ΑΒΓΔΕΖΗΘΙΚΛΜΝΞΟΠΡΣΤΥΦΧΨΩ
αβγδεζηθικλμνξοπρστυφχψω
АБВГДЕЁЖЗИЙКЛМНОПРСТУФХЦЧШЩЪЫЬЭЮЯ
абвгдеёжзийклмнопрстуфхцчшщъыьэюя(全角)

Googleアドワーズ使用可能記号一覧

サポートページでは以下の様に記載があります。

Google AdWords では、次に示すように過度または不必要な句読点や記号を含む広告テキストは許可されません。

  • 広告タイトルに感嘆符が含まれている
  • 広告テキストに複数の感嘆符が含まれている
  • 句読点または記号を繰り返し使用している
  • 記号、数字、文字を本来の用途以外で使用している
  • 箇条書き

句読点と記号 – AdWords 広告掲載のポリシー ヘルプ

とあり、一部使用できない記号の例の記載はありますが、Googleアドワーズでは明確に広告内で使える記号の一覧があるわけではないので、Yahooリスティングで使える記号をベースに確認してみたのが以下の表となります。
※すべての記号を検証したわけではないのでご自身でご確認ください。

種別 記号
括弧 ( ) 〈 〉 [ ] 「 」 『 』 { } 《 》 【 】(全角)
( ) (半角)
引用符 “ ” (全角)
” ” (全角)
句読点 。 、 (全角)
中点 ・ (全角)
カンマ , (全角) , (半角)
ピリオド . (全角) . (半角)
アンダーバー _ (全角) _(半角)
パーセント % (全角) % (半角)
アンパサンド & (全角) & (半角)
コロン・セミコロン : ; (全角)
: ; (半角)
三点リーダー ・・・ (全角)
ハイフン ‐ (全角) – (半角)
計算記号 + - × = (全角)
– + =(半角)
不等号 < > ≪ ≫ (全角)
スラッシュ /(全角) /(半角)
疑問符・感嘆符 ? ! (全角)
その他 ¥ @ “ ” (全角)
* # @ “(半角)
ギリシャ文字
キリル文字

未確認。

今回Yahoo!リスティングで使えるようになった記号は積極的に使ってみて、クリック率の向上に貢献するか試したいところです。ただし、Googleアドワーズで使えない記号が多いため、両方のリスティング広告を運用していて、データをコンバートしている場合はひと手間かかりそうです。ただし広告のクリック率を上げることは、とても重要な作業なので、手を抜けないところですね。