欧米でパンダアップデートが適用されたのは2011年2月なので、1年半遅れでいよいよ日本にも投入されることになりました。
グーグルは、Googleウェブマスター向け公式ブログの7月18日付けエントリーで、Pandaアップデートを日本語や韓国語サイトでも実施したことを発表した。
そもそも「パンダアップデート」とは?
「パンダアップデート」はGoogleが検索エンジンの検索結果上で、"良い"Webサイトの順位を上げて、"悪い"Webサイトの順位を下げるというものです。
ここでの"良い"Webサイトとは高品質なサイト→ユーザーにとって有益なサイトと言い換えることができ、検索エンジンの命題でもある"良い"サイトを検索ユーザーに提示することにつながります。
何億とあるホームページを、Googleのロボットが日々ホームページを巡回してそれぞれのサイトを評価をしてるわけですから、本当に正しい評価をするのは至難の業です。どなたも過去経験があるでしょうが、検索した結果を上からクリックしていき、ほとんど内容のないホームページや探しているものとは全く違うサイトを開いた時の悔しさ。この悔しさを少なくしてくれるのが「パンダアップデート」なのです。
Google検索ロボットの戦い
ひと昔前のYahoo!の検索上位には、特定のキーワードを山ほど盛り込んだホームページが上位に並んだ時期もありました。今や検索エンジンの上位に自分のホームページが表示されさえすれば、それだけで商売が成り立つ時代です。
Web上では、"良い"サイトを正しく評価したいGoogleの検索ロボットと意図的に検索エンジンの上位に表示したいサイトとの戦いが繰り広げられています。
検索結果の上位に表示させるSEOのテクニックは過去いくつも存在しました。リンクをたくさん貼られている方が良いとなれば、自分でたくさんサイトを作って自分のサイトに自作自演でリンクを貼ったり(サテライトサイト)、ホームページに上位表示したいキーワードがたくさんある方が良いとなれば、検索エンジンだけに見える形でサイト内にキーワードを盛り込んだり(隠しテキスト)。はたまたテキスト量が多い方が良いとなれば、他のサイトから文章を収集してつぎはぎのページを量産したり。(ワードサラダ)
「パンダアップデート」はこれらのSEOの手法に終止符を打つ最終兵器ともいえます。"良い"サイトを評価すると同時に、SEOのテクニックに頼って上位表示を獲得していた中身のないホームページの順位を落とすことが目的なのです。
「パンダアップデート」は何を基準に?対策は?
ではこの「パンダアップデート」が何を基準に"良い"Webサイトと判断しているのかというと、
「オリジナルの内容で、ユーザーの為になり、かつ情報の多いホームページ」となります。
こう書くとしごく真っ当で、当然やん。と思うでしょうが、これは結構大変です。
オリジナルの文章がたくさん必要になる訳ですから、ライターでもない限りまず量でつまづきます。また、自社の商品やサービスに関連した内容でないと評価されませんから、ブログでグルメ記事を毎日書いても「グルメサイト」でない限り評価はされません。サイトのボリュームを自然な形で増やすのは、すでにいろいろな手法があります。まずは、現在上位に表示されているホームページを研究すると良いかもしれません。
「パンダアップデート」でアクセスが激減!?
一番注意しないといけないのが、「パンダアップデート」に自分のサイトが引っ掛かり、上位表示されていたものが上位表示されなくなりアクセスが激減してしまうことです。特にSEO業者に丸投げしている場合は、その確率が高い可能性があります。(パンダアップデートは意図的なSEOの手法を効かなくするものですから)
この場合、SEO業者がパンダアップデートに対して新たな手法で対応してくれれば良いのですが・・・。まあ対処の近道は、今まで施したSEOの対策をすべて辞める(削除する)ことかもしれません。
- SEOの為に作られたページや文章を削除する
- 他のサイトから引用した文章をオリジナルのものに修正する
- 商品やサービス紹介する為にページを分割している場合は一ページにまとめる
など対応策はいろいろあります。"良い"ホームページ(Googleに好かれるホームページ)を目指して。
これからは、ライター業の方がSEO対策を副業として始めるといいかもです。
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