今、『個』の台頭がすさまじいことになっています。
個人がユーニークな情報を発信し、一個人のブログがそれこそ大きな企業のニュースメディアの何倍ものアクセスをたたき出しています。
その大きな理由としてFacebookをはじめとしたソーシャルメディアに火が付き、ネタ元がニュースメディアなのか個人なのかは関係なく良質なコンテンツであれば、ソーシャルで爆破的に拡散するからなのです。

一時はブログも終焉か?などと言われてましたが、そういった個が情報を発信できるWebメディアとしてブログも見直されています。(すでにブログという”くくり”もいろんな意味で定義しずらくなってはいますが…)

そんなブログですが、お店や企業サイトのブログを『無料ブログ』で運営しているケースが非常に多く見受けられます。いろんな理由があると思うのですが、いち早くやめるべきだとです。いやブログはやめるべきではないのですが、AmebaやFC2やlivedoorなどの無料ブログでの運営から自社サイト内での運営に切り替えるべきです。

アメーバやFC2などの無料ブログ

無料ブログのデメリット

なぜ無料ブログを利用しない方がよいのか?(レアケースで無料ブログの利用もあり。後程・・・)については、「企業ブログ 無料ブログ デメリット」とかでGoogleで検索するといろいろ出てきますのでお暇な時に一読を。ここで簡単に無料ブログのデメリットをまとめると、

  • 広告だらけになる(有料プランで外せる場合あり)
  • サービスが終了するかもしれない(タダですから文句は言えません)
  • アカウントや記事が削除される可能性あり(タダですから…)
  • デザインの変更に限界がある(結構いろいろできるサービスもありますが…)
  • アクセスが混み合う時間は重い(表示遅いです。かなり痛いです。)

等々。結構あります。
ただ、そういうデメリットを承知した上で無料ブログを利用している企業も。なんせ無料ですから。特にブログを更新する(記事を作る)のは大変ですので、それを前提に「大変やったらとりあえず無料ブログで、まずは初めてみよう!」という企業も多いのではないかと思います。
(どうせ無料だからといってブログが続かないというケースも・・・)

ですが、、、その大変な思いをして、何回も書き直して出来上がった大事な記事(コンテンツ)を、やすやす外部のサービスに提供するほどもったいないことはありません!
検索エンジンがサイトを評価する上で、コンテンツの量は重要な指標となっていますし、サイトの更新頻度なども評価基準です。新たなサービスや商品がブログ以外で、自社のサイトの更新頻度を高めるのはかなり大変です。

もちろん無料ブログがアクセスを稼ぎまくって、自社のサイトにお客さん連れてくればいうことはないのですが・・・アクセスありますか?御社の無料ブログ・・・

無料ブログの無料たる所以

「無料ブログ」が無料で提供できる理由は、ブログ運営会社が記事内の広告表示で利益を上げていたり、ユーザーにコンテンツを作成してもらうことにより、サイトのパワーを増大させているのです。(無料なんだから協力してね♪といったとこでしょうか)

しかも、その記事内の広告はそのページ内のコンテンツ(文章の内容)に連動して配信されているものが多く、せっかくのブログ読者を易々と競合他社に誘導していることだってあります。
例えば、京都の税理士事務所さんの無料ブログに、決算申告や節税に関する記事を書くとその記事の下には、「京都の決算書作成・税務処理お任せください。業界最安価格!」といった他社の魅力的な広告が表示されるといった悲しいことが起きます。

確かに以前は無料ブログのメリットがたくさん存在した

ホームページの制作料金はとても高くて、ブログのようなCMS(企業担当者で簡単にWebを更新できるシステム)を発注するとびっくりするような値段の時代もありましたので・・・無料でWebサイトが公開できて、簡単に更新できる「無料ブログ」の活用は確かに”アリ”でした。

サイト立ち上げ当初に、自社でドメインを取得してホームページを立ち上げてもなかなかアクセスは増えません。その点、無料ブログなら「SEO効果が高い」だとか「そのサービスのユーザーからのアクセスが期待できる」というのも確かにありました。

ただ、現状Googleの検索結果には同一ドメインのページは4ページまでしか表示しません。ですので例えば『Ameba』でブログを書いていて、同じ様なカテゴリの中で上位を獲得できでいれば良いのですが、そうでなければ望むキーワードでの検索結果に表示されるのは難しいでしょう。

また、「そのサービスからのアクセスが期待できる」という点ですが、例えばアメブロのユーザーが御社の顧客になり得ますか?(Amebaのアクティブユーザーのほとんどはアメーバピグをやる小・中学生?)
アメブロのアクセス数はかなり水増しされていたり(Googleアナリティクスを入れて計測してみてください)、アメブロのブログランキングの上位は大半が怪しすぎたり。

もちろん誰かが見てくれることが、ブログを続ける最大のモチベーションになるのですが、御社の顧客になり得るユーザーでなければ全く意味はありません。

無料ブログがSEOに効果的だった時代もあります。SEO業界では、無料ブログを複数運営して(サテライトサイトと呼ばれます)、検索エンジンで評価を上げたいサイトにリンクを貼りまくるといった手法もはやりました。(実際以前は効果がありました)
SEO会社がほとんど内容のない無料ブログを大量に保有して、リンク元に利用していましたが、今後この手法は「?」です。(今ではGoogleにペナルティを受ける場合もあるのでご注意を)

ちなみに以下の画像は、アメ○ロの月間一位に輝いているブログより、貼られたリンク先のサイトの一部を切り取ったものです。
そんなに儲かるなら、ブログで紹介せずに自分で稼げ!とつっこみたくなりますが。。。若い主婦が多いといわれるアメ○ロですから、主婦に向けた在宅ワークなのでターゲティングはできてます・・・。
アメブロランキング

お店や企業がブログを無料ブログでやるケースは

  • やはり無料だから(ほんとに予算がない)
  • 即ブログの開設ができる(急ぐより・・・)
  • 新たにWebから集客する必要がない
  • そのブログサービスのユーザーがサービスの顧客層とマッチしている

上記以外でも、すでに長年ブログを書き続けて、検索エンジンからのアクセスも十分あり、すでにリピートユーザーもいる場合も無料ブログを利用し続けても良いのではないでしょうか。(今後検索エンジンからのアクセスがあり続ける保障はありませんが・・・)
上記に当てはまらない場合は、自社のサイトにブログの仕組みを入れるなりして、自社のドメインでブログを運営するべきだと思います。

今からコンテンツは宝となります。

Googleの検索エンジンは、どんどん利口になり簡単に(操作)できることを良しとしません。ですのでブログに企業の想いを込めたり店舗の良さをしっかりアピールしたコンテンツを評価していますし、これからも重要な評価基準であることには変わりはないでしょう。
そういうコンテンツは、もちろんユーザーにとっても有用なものです。そんな大事なブログを『無料』で運用しても良いのでしょうか?

最近では『Word Press』『Movable Type』といった便利なCMSもありますし、オリジナルのCMSもたくさん存在します。いずれも無料という訳にはいきませんが比較的安価で導入できます。
長い目で見れば、自社サイト内で書いたブログ記事が、優良な顧客を連れてきてくれるはずです。

ブログ(コンテンツ)記事を書き続けるのはとても大変ですが、優良なコンテンツは御社の大事な資産となります!
ただしブログの内容が、いわゆる『日記風』の記事ばかりだったり、宣伝しまくる記事ではダメです。そのあたりはまた後日ご紹介します。